私は、2人の子どもがいる母親です。だから女性です。でも、女性ではなくても母親になることはできます。男性が里親になり、養子縁組や特別養子縁組などでお子さんを迎える場合、男性ですが、母親がわりにもなれます。主婦の他にも主夫もいます。男性が家庭を守り、女性が外に出て働いている家庭も珍しくはなくなりました。社会的な役割によって、性別を判断することはできない時代になっています。女性が好きになるのは男性だけでしょうか。男性が男性を好きになっても、好きになる性別を決めていなくても、好きな人がいなくても自由でいいんです。そんな多様性を受け入れることはできていますか?一言では説明しきれないセクシャリティについて、考えてみたいと思います。
セクシャリティとは?
「セクシャリティ(セクシュアリティ)」とは、人間の性のあり方全般を指す概念のことです。
19世紀に欧米で生まれた概念だと言われています。
性別や性的嗜好、性自認、性表現など、多様な要素を含んだ複雑な概念です。
人それぞれに個性があるように、見た目や心の中の状態で、成長とともに変化することもあります。
特に思春期の頃は、性の揺らぎで、性自認が変化することもよくあることです。
「サボテン」とひとことで言っても、さまざまな形や大きさ、色、トゲの形状があります。
これまでは人間の性別を「男性」と「女性」のたった2つの種類に分けていましたが、今の時代は、もう少し柔軟に多様性を取り入れた新しい区分が求められているのではないでしょうか。
想像もつかないような発想や感覚を持ち合わせている人が、世界にはたくさんいます。
固定概念に縛られず、周りの人たちはどれだけの多様性を受け入れることができるのか、それを試されている時代なのかもしれません。
セクシャリティの4つの要素
セクシャリティは、4つの要素によって構成されています。
*生物学的性(Sex)
身体的特徴に基づく性
*性自認
自分がどの性別として認識するか
*性的指向
どの性別を恋愛や性的に好むか
*性表現
服装や行動などで
どのように性を表現するか
セクシャリティは固定的なものではなく、とても流動的なものです。
成長に合わせて変わっていくものですし、変わっていいものです。
大人になってから、自分のセクシャリティに気づく方もいます。
子どものうちは、知識もまだ浅くて、悩み苦しむ場面もあるかもしれません。
すでにある型にはめようとはせずに、ゆっくりと自分の心と対話していけばいいと思います。
個人の経験や、育った環境、社会的または文化的な要因などによっても影響を受けることもあります。
とても多様性があり、センシティブかつ複雑な概念なのです。
セクシュアリティの診断はどのように行うのか
まずは、オンラインの診断ツールやテストを利用して診断を行うことが一般的です。
医学的な診断とは異なり、生きていく上での自己理解を深めるためのひとつの手助けとして提供されているツールです。
セクシュアリティの組み合わせは2000通りもあると言われています。
その中から、自分に最も違和感なく近いと感じるパターンを分析することができます。
自分は何者なのか。自分ってなんなんだろう…
性に関する疑問や不安を解消するために、まず一歩踏みだすツールとしてオンラインの診断ツールやテストを活用される方も多いです。
ただし、これらの診断は100%正確ではありません。
あくまで、自分自身を知るためのひとつのツールであると認識しておく必要があります。
次のような場合には、LGBTQ +のサポート団体に相談することも選択肢に入れておくといいと思います。
*より深く理解したい場合
*悩みが解消しない場合
フリースクールの先生に教えてもらった、全国的なサポート団体をひとつご紹介します。
「悩んでいるのは、自分ひとりではない」とわかるだけでも、気持ちが楽になれるかもしれません。
一般社団法人 にじーず
https://24zzz-lgbt.com/
セクシュアリティの種類はどのくらいあるのか
セクシュアリティの種類は非常に多様で、定義がとても難しいです。
*ゲイ/同性に対して性的指向を持つ男性
*レズビアン/同性に対して性的指向を持つ女性
*バイセクシュアル/男女両方に性的指向を持つ
*トランスジェンダー/性自認が出生時の性別と異なる人
*クィア/既存の性のカテゴリーに当てはまらない人
*アセクシュアル/他者に対して恋愛感情や性的欲求を抱かない
*バイセクシュアル/性別に関係なく人を好きになる
*ノンバイナリー/性自認が「男性」「女性」という枠組みに当てはまらない
*ボリアモリー/複数の人と同時に恋愛関係を持つこと
*対物性愛/さまざまな物に性的魅力を感じ、愛場を向ける
メジャーな種類は、この辺りでしょうか。
「LGBTQ +」については、メディアなどで紹介されることも増えてきているので、耳にしたことのある種類も多いと思います。
でも、これらはほんの一部の例でしかありません。
セクシュアリティは、個人の経験や文化的背景によってさらに多様化しています。
最近では、小学校や中学校などでも積極的に「LGBTQ +」についての授業を行ってますが、基礎知識としてさらっと学ぶだけです。
まだまだ積極的に理解して歩み寄ろうというスタンスではないような気がします。
先生自身もあまり勉強されておらず、よくわかっていいない場合が多いです。
まずは「LGBTQ +」という言葉に慣れ親しむことから始めましょう!
人間の多様性を理解して、いろいろな人がいるということを知りましょう。
実際に学校内での生活で困りごとを抱えている児童・生徒はいます。
一番困ることは、トイレの問題です。
学校に多目的トイレが設置されているとしても、校内に1箇所あればいい方です。
おそらく、学校にいる間は、1日中トイレをできるだけ我慢している子がほとんどではないでしょうか。
実際に、学校生活で困っていることについて、先生に相談できている児童・生徒はほぼいないと言っても言い過ぎではないと思います。
それだけ、配慮のいる問題なのです。
トイレの問題は、社会に出てからもいちばんの問題のようです。
女性相談を専門にしている同僚の相談員さんが「LGBTQ +」の方からの電話相談の中でも、トイレの問題がいちばん多い問題だと教えてくれました。
自分が知らないこと、まだ聞いたことのない世界は、無限にあります。
権力者による不敵発言や、パワハラ発言問題などは、
*無知からくる失態
*言葉の暴力
*自分が知らない世界のことを知る柔軟さ
*他者を認める勇気
こういった能力が不足しているから起こるのだと思います。
あなたは、どこまで受け入れて、手を差し伸べる勇気がありますか?
セクシュアリーとジェンダーの違い
セクシュアリティとジェンダーは全く異なる概念です。
Perplexity AIで調べてみました。
*セクシュアリティ
人間の性のあり方全般を指して、性的指向や性に関連する欲望、信念、態度、行動などを含む広範的な概念です。どの性別の人を好きになるのか、性的に惹かれるのかという側面を含んでいます。
*ジェンダー
社会的・文化的に規定された性差のことを指します。個人がどのように性別を認識して、表現するかに関連しており、社会的な役割や期待が含まれます。「男性らしさ」、「女性らしさ」といった、社会的な性役割に関連しています。
(例)学校の制服の違い「男性…スラックス」「女性…スカート」
家庭内での役割の違い「男性…就労」「女性…家事・子育て」
要するに、セクシュアリティは性的指向や性に関する個人の経験全般を示す言葉であるのに対して、
ジェンダーは、社会的・文化的な性差に関連する概念のことになります。
セクシュアリティが社会に与える4つの影響について
セクシュアリティが社会生活で与える影響はさまざまなことが挙げられます。
主な4つの影響についてお話しします。
Perplexity AIにて検索・引用
偏見と差別
セクシュアルマイノリティの人々は、職場や学校、公共の場での偏見や差別を経験することが少なくありません。
・カミングアウトによる偏見
・就職活動での不利益
・異性婚と同等の権利が得られない
社会的認識の変化
セクシュアリティの多様性が認識されるようになって、個人のアイデンティティの自由な表現が促進されています。
マイノリティだと思われていた「LGBTQ +」コミュニティが自由に声を上げることによって、社会全体の理解が深まってきています。
それでも、まだ、受け入れることを戸惑っている人は少なくありません。
法的および制度的変化
多くの国で差別禁止法が整備され、同性婚が認められ始めています。
日本でもパートナーシップ制度が導入され、性的マイノリティの権利が徐々に拡大しています。
当然の権利が法的に守られる、優しい世界が作られつつあります。
セクシャリティがおよぼす健康格差
セクシュアルマイノリティは、健康面での影響を受けることが多くあります。
精神的健康の問題や医療アクセスの困難などが含まれます。
うつ病や自殺念慮のリスクが高いことも知られています。
自分では苦にならないエピソードの集合体が【個性】
自分では当たり前だと思っていても、誰かに話すとびっくりされることってありませんか。
ブログを6時間、ぶっ通しで書いていたことに気づかなかった。
文章を打ち始めると周りが見えなくなる。
すごいねえー!
休みながらやった方がいいよ。
ゲームを12時間やってた…
すごいねえー!
疲れないの?聞いているだけで、目が痛くなるよー。
これらが、自分の「好き」「得意」を活かしたエピソードです。
それらが重なり合ってアイデンティティ(個性)となる。
自分が簡単にできてしまうエピソードだけに、誰もが同じようにできると思いがちです。
時には、他人に理解されなくて揶揄されることもあります。
心無い周りの人たちに揶揄され続けると、自分の個性や長所が欠点に見えてくることもあります。
物事に集中して周りが見えなくなるっていうことは、逆を言えば、周りに気を遣えないということで、私の欠点なの?
周りが見えている人の方が偉いの?
心無い言葉を発する人たちとは、今すぐ距離を置きましょう。
近くにいても、いいことはありません。
次女も色々と悩んでいることがあります。
なんで俺は何にも続かないんだろう…
なんで、塾とか学校とか続けていけないんだろう…
そんなことないよ!
ゲームとか寝ずに何時間でもやってられるのは、もはや特技だよ。インスタであげた動画に20万いいね!がついてたじゃん。ゲームとかスマホで得た知識とかセンスを使って、そういうバスった動画が作れているんだよ。なかなか真似できないことだよ。
あんなの誰でも作れるよ…
いやいや、できないよ!
むしろ塾に行ったり学校に行ったりすることは、誰にでも大体できることだけど、「20万いいね!がつくような動画を作りなさい」と言われてできる人は、少ないもんだよ!人を惹きつける言葉とか着眼点とかって、(次女)の持ってる魅力なんだと思うよ。ß
たまにすごいことをやってのける次女の自己肯定感を上げるのは、なかなか難しいんです。
こんな時こそ、モンテッソーリ教育!
下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方は読んでみてください。
自分ではなんてことないと思っているエピソードを集めたものが、その子その子の持ち合わせた個性です。
その個性を存分に活かせる社会になるといいなあ…
母としては願っています。
個性が潰されないように、個性がゆえに行きにくい世界にならないように、この小さなブログの中からですが、世界に発信し続けていきたいと思います。
固定概念を取り払い、新しいアイデンティティやセクシュアリティをまずは知ることによって、社会全体の意識改革や法整備の進展に影響を与えるはずです。
まずは、みなさんお互いを知ることから始めましょう。
「私はどうすればいいの?」娘の切実な問いへの、母からの答え
女性問題を専門に扱っている同僚の相談員のお姉さんのお話をしたいと思います。
お姉さんは今も独身で、ひとりで暮らしているそうです。
知人の相談員さんは、すでに還暦を過ぎていて、その方のお姉さんなので、70歳に近い年齢なのかもしれません。
セクシャリティという言葉がない時代に幼少期を過ごされていた方です。
今でこそ、「LGBTQ +」という言葉が世に出回り、社会的な理解はかなり進んできていますが、一昔前は配慮も気遣いも全くなかったと思います。
妹として、長年姉を見てきた勘で、思うところがあると話していました。
相談員
もしかしたら、姉もそういう類い(「LGBTQ +」)の人だったのかもしれない。昔はセクシャリティという概念はなかったけど、「女性らしく!」と言われることにとても抵抗を感じていた人だったから。
いろいろな場面で、生きにくさを感じていたように見えたそうです。
そして、知人のお母様がお亡くなりになる間際、病床で弱っていくお母様にお姉さんが荒い口調で聞いていたそうです。
相談員の姉
私はどうすればいいの⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎
あなたはあなたのままでいいんだよ…。
私は、このお話を聞いて、涙が止まりませんでした。
もし、次女が自分に迷って、私にどうしたらいいのか聞いてきた時には、同じように答えてあげたいと思いました。
(次女)は(次女)のままでいていいんだよ。
それでは、また。