【不登校】子どもが見つけた居場所《フリースクール》に行ってわかったこと3選

☘️フリースクール

不登校の子どもが学校以外の居場所を探すとき、まず思い浮かぶのがフリースクール。でも、フリースクールってどんなところか知らない人も多いと思います。不登校になった次女が、ネッ友の影響で「フリースクールに行ってみたい」と突然言い出したのは、不登校から10ヶ月が経った頃。慌てて最寄りのフリースクールに問い合わせて、見学に行って、その日に体験もして…。不登校生活が劇的に変化するきっかけとなった1日でした。学校の先生は、意外とフリースクールのことを知りません。なので、子どものために親が調べて、アポを取って、見学の日程調整をしてと、直接やりとりすることになります。お金もそこそこ塾に行くくらいはかかります。フリースクールについて学校の先生も知らないことをまとめました。

不登校の子どもが見つけた、学校以外の自分の居場所

不登校になって、学校に行かなくなると、学校の友達とも連絡を取らなくなってしまいます。

友達は、夜な夜な一緒にゲームをするネッ友だけになって…。

リアルな人との繋がりがなくなっていきます。

自宅と学校の往復で、学校しか知らない子どもにとって、学校以外の自分の居場所は自宅だけ。

ほかの居場所なんて、想像もできません。

でも、不登校から10ヶ月が過ぎ、ちょっとエネルギーも溜まってきたころ、突然、次女がフリースクールに行ってみたいと言い出しました!

フリースクールってどんなとこ?何をするの?

ある日、突然、次女が言い出しました。最近、部屋から出てくることが多くて、リビングにいる時間が長いなあとは思っていました。

母(YG@_@)
母(YG@_@)

何か話したいことがあるのかな?

でも、ここはこちらからは動かず。

次女
次女

フリースクールに行ってみたい…

母(YG@_@)
母(YG@_@)

キターーーーーーーー!

この機会を逃すまいと、まずは、教育委員会が地域に設置している公民館にある相談室に連絡してみました。

でも、年末だったこともあり、公務員はお休みに入るということで、相談ができるのは、年明けの2週間後になると言われました。w w

母(YG@_@)
母(YG@_@)

そんなに待てねーーーし!

また、次女の気が向かなくなったら、振り出しに戻ってしまう!

公的な機関には頼れず、最寄りのフリースクールをネットで調べて電話してみました。

フリースクールの先生
フリースクールの先生

もちろん、いつでも見学OKですよ!

明日でも大丈夫です!

母(YG@_@)
母(YG@_@)

(神ですか⁉︎)

ありがとうございます!(涙)

明日、子どもと一緒に伺います。

次の日、次女と一緒に見学に行きました。
応接間に通されると、2匹の猫がお出迎えしてくれました。

まず先生に言われた言葉で、私も次女も緊張が少しほぐれました。

フリースクールの先生
フリースクールの先生

自分が言いたくないことは、言わなくていいです。学校やお宅で何があったのかは、僕も聞きません。お友達にも、何があってここにいるのかは聞かないでください。自分で話したくなったら、言ってもいいですが、言いたくなかったら言わなくてもいいです

ここのスリースクールが合わなくても大丈夫です。次のフリースクールを紹介することもできます。そういう子はたくさんいます。来たい時にくればいいし、来たくないならこなくてもいい。何時に来てもいいし、何時に帰ってもいいです。

学校とは全くちがう、家庭的なフリースクールでした。

一軒家の先生のご自宅で、先生1人と、先生のお母さんが校長先生と呼ばれていました。

母(YG@_@)
母(YG@_@)

こんにちは!

校長先生
校長先生

・・・・・・・・(笑顔)

校長先生は、お会いしてもほとんど喋りません。ただニコニコ通りがかるだけです。

先生からフリースクールでの1日の生活の説明を聞いて、ご自宅の1階から2階まで案内してもらいました。

1階/「応接間」「みんなのいる教室」「台所」
2階/マンガ本やいろいろな本が四方の壁棚にビッシリ並んでいる「図書室」
   一人になりたい時に「こもってもいいお部屋

フリースクールにいる間は、どのお部屋にいてもいいし、好きなように過ごしていてもいい

もちろん、スマホもOK。本当にフリーなんです。

フリーといっても、自由にしててもいいですが、なんでもしていいっということではありません。困ったことがあったら、いつでも相談してください。

次女
次女

はい。

次女は約1年ぶりに家族以外の人と話したのに、意外とすんなり先生の話を聞けていたのには、とても驚きました。

母(YG@_@)
母(YG@_@)

そうだった、次女は自宅の外ではしっかりしている子だった。いろいろ心配し過ぎてて、忘れてた…

約1年間もゴロゴロしている姿しか見ていなかったので、次女の良さや強みもすっかり忘れていました。

いつでも体験に来てください。

母(YG@_@)
母(YG@_@)

わかりました。

ありがとうございました。

そう言って、その日は帰ろうとしたところ…

次女
次女

え?今日は(体験)ダメなの?

母(YG@_@)
母(YG@_@)

⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎

大丈夫ですよー。
今日、このまま体験していく?

次女
次女

はい。

母(YG@_@)
母(YG@_@)

えーーーーーーーーー!!!

そのまま、次女をおいて私は帰りました。

そして夕方、ハラハラしながら迎えにいくと、ニコニコ笑った次女が奥から出てきました

母(YG@_@)
母(YG@_@)

えーーーーーーーーー!!!(2回目)

訳が分からず、初日を終え、それから、フリースクール通いが突然はじまりました。

もちろん、毎日は通えませんでしたが、週1〜2回、行きたいときに行く感じ。

年末までは体験ということでしたが、年始から、本格的に入学となりました。

学校以外で「“ここにいてもいい”と思えた」場所

フリースクールには、小学生、中学生、高校生、高卒生など、いろいろな学年の子どもたちがいました。

行き始めた頃は、お友達もいなくて、家族のグループLINEに、次女の心の叫びがよく送られてきました。

次女
次女

誰も話しかけてくれない。
俺は一人だ…。帰りたい…。迎えに来て。

私と夫、長女も仕事中や授業中でも、何度も何度も励まし続けました。

父(夫)
父(夫)

頑張って話しかけるんだ!

大丈夫、みんな(次女)と話したいと思ってるんだよ。

長女
長女

がんばれ〜

話しかけろー

母(YG@_@)
母(YG@_@)

大丈夫だから。

みんなも慣れてないから、様子見てるだけだよ。

先生はいないの?話しかけてみなー。

不登校が長くなり過ぎて、お友達とのコミュニケーションの取り方を忘れてしまった次女を、来る日も、来る日も、とにかく励ましました。

母(YG@_@)
母(YG@_@)

次女よ、今が頑張りどこだ!

パパとママとお姉ちゃんが支えるから、

なんとか、がんばるんだーーー!

1ヶ月、2ヶ月が過ぎ、同じ学年の仲間も数人いたことから、週2〜3日は通えるようになりました。

フリースクールからは、週に1回、1週間の時間割が配信されます。

1限自由時間自由時間自由時間希望者だけ参加
2限提携大学所有の畑仕事自由時間お休み調理実習たこ焼きパーティ自由時間ラーメン部お休み
お昼
3限提携大学所有の畑仕事フットサル実験特別授業LGBTQ +ゲスト講師
4限(畑に行かない子は自由時間)フットサル
実験
自由時間
放課後釣り部釣り部
時間割の例です。

見た通り、フリースクールの時間表はスカスカゆる〜いスケジュールなのです。

《イベント(授業)の例》
・実験(理科)
・たこ焼きパーティ(家庭科)
・鍋パーティ(家庭科)
・サバゲー(職場体験)笑
・フットサル(体育)
・バトミントン(体育)
・釣り(放課後の部活)
・水族館(遠足)
・キャンプ一泊二日(修学旅行)  など

楽しそうなんです。イベント(授業)は、みんなの希望を聞いて決めます

小学校や中学校のような時間に縛られていることもない。

遊んでいるようで、ちゃんと学びのある授業です。テストの点数を上げるための退屈な授業ではなくて、生きるための学びの授業

毎日行かなくてもいいし、午後から行ってもいいし、参加するもしないも、もちろん自由。サバゲーなどの行事は、参加しないで見学だけでもOKです。

そして、何より、フリースクールに参加した日は、学校の登校日として加算されるのです。

授業に参加しないで、図書室に一人でいてもいい。一人部屋でこもっていてもいい。

その日は学校に登校したことになります

不登校を経験した子どもたちにとっては、学校とは違う、「自分がいてもいいと思える居場所」といった感じ。

いろいろな経験をした子たちなので、みんな優しい子が多いです。

フリースクールの先生
フリースクールの先生

学校でうまく行かないことがあって、自己肯定感が下がっているのでとにかく、何をしていても、全てを受け入れてあげることが大事です。

「大丈夫だよ。(次女)さんの好きなように選んだらいいんだよ。」と声をかけてあげます。
人に認められることで、自己肯定感が戻ってきます

先生も不登校を経験されていた方なので、子どもたちの気持ちは誰よりもわかっている方でした。

一番大事なのは、子どもの全てをとにかく受け入れてあげること。

先生との出会いで、私たち夫婦も救われました。

私たちも先生に認めてもらうことで、自己肯定感が戻ってきた気がします。

新しい居場所でみつけた“ともだち”からのひとこと

フリースクールには3匹の猫がいました。
窓際にいたり、応接間で寝ていたり、2階で日向ぼっこをしていたり。

次女も、通いはじめで馴染めなくてツラかった時は、猫を撫でて癒されていたようです。

家にいたり、いなかったり。外に出かけていたり。校長先生みたい。笑

校長
校長

・・・・・・・・・(笑顔)

校長先生は、お家のお掃除をしていたり、イベントの日は、子どもたちを送迎したりしてくれます。

もともと、校長先生が自宅で塾をしていたそうで、その名残りで、黒板のある教室がありました。

次女は、みんなでいる黒板の教室にもだいぶ馴染めて、同級生の友達ができました。お昼頃になると、先にフリースクールに行っている仲間から、LINEの鬼着信が来ることもありました。

ともだちA
ともだちA

早くきなよー!!!!!!!

(スタンプ・スタンプ・スタンプ・スタンプ…)

次女
次女

も〜さ〜めっちゃスタレン来るんだけどー笑

重い腰を上げて、でも嬉しそうに次女が登校する日が増えました。

フリースクールでは、みんなといろいろな話をしているようで、自宅に帰ってきてから、昔のように、
よく話をしてくれるようになっていきました。


その日は、一番仲良しのAちゃんと話したことを教えてくれました。

次女
次女

俺、高校には行かない…

ともだちA
ともだちA

あんた、高校に行かないでニートにでもなるつもり⁉︎

高校ぐらいいきな!!!!!!

次女
次女

う、うん…

母(YG@_@)
母(YG@_@)

(ともだちA)ちゃん、Good job!

そのあたりから、それまで高校には行かないと言っていた次女がポツリポツリと高校について口にするようになりました。

次女
次女

高校行こうかなあ…

俺の行ける高校ってあるかなあ?

通信制の高校なら行けるかなあ?
テストあるかなあ?

(ともだちA)ちゃん、ありがとう!

フリースクールに行って、次女の将来の選択肢がひとつ広がった出来事でした。

それでは、また。

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