不登校が改善するまでの“7段階”を解説します

⭐️不登校

不登校になると、7段階の過程を経てゆっくりと改善していきます。この7段階を知っておくと、だんだん良くなっていることを実感することができると思います。我が家の長女は、この7段階を8ヶ月ほどで駆け抜けましたが、次女は、6段階目まで来るのに1年半かかっています。その子その子のペースがあります。焦らず、ゆっくりと、見守ってください。必ず改善していきます。

まずは不登校の「4つのステップ」について紹介

次女が不登校になったとき、まずは不登校について、インターネットで必死に調べまくりました。

長女の不登校の時はなぜかそんなに調べなかったんです。

母(YG@_@)
母(YG@_@)

まさか、自分の子が不登校になるなんて!ただの欠席だから!

と現実を受け止めることができていなかったのだと思います。

ネットで調べた時に、

不登校から回復に至るまでの過程には
「混乱期」「安定期」「転換期」「回復期」
4つのステップがあるということを知りました。

「混乱期」
*自分がどうして学校に行けないのか分からずに混乱している時期

「安定期」
*学校に行かないことを周りも受け入れて、子どもの気持ちも安全な自宅にいることで安定してくる時期。

「転換期」
*休んで、たくさん寝ることによって、エネルギーが溜まっていて、暇になる。何かしようかと考えられるようになる時期。

「回復期」
ゆっくりと休みながら、
少しずつまた前に進み始める時期。

不登校になった当初は、子どもが混乱していて、
親も混乱していて、これからどうなってしまうのか不安でいっぱいでした。

この4つのステップを知った時も、
本当に回復期なんて訪れるのか信じられなくて。

正直、これから、この子はどうなっていくのか
あまりイメージができませんでした。

イメージができないので、心配ばかりが募って

母(YG@_@)
母(YG@_@)

回復なんてしないんじゃないか、
このまま部屋に引きこもって、
最悪、命に関わることになってしまうのではないか…。

と、ただただ不安になって絶望するばかりでした。

冷静に不登校のステップを説明するページがある一方で、

達観先輩ママ
達観先輩ママ

不登校になってくれて、ありがとう!

といった、達観した不登校の先輩ママたちの声もネットにはあって。

母(YG@_@)
母(YG@_@)

ありがとうなんて、全く思えない!意味がわからない!

超ポジティブシンキングの、ごく一部のお母さんたちの考え方でしょ…私には絶対に無理!違う異次元の人たちだわ!

と、その時の私は余計にモヤモヤ、イライラしていました。

でも、なんと、「ありがとう」と優しい気持ちになれる時期がやってくるのです。

大丈夫です。

「ありがとう」までには、ちょっと時間がかかります。でも、そう思える日はきっとくると思います。

焦らず。ゆっくり進みましょう。

“不登校の7段階”について解説

不登校の「4つのステップ」をもう少し段階を細かくして分かりやすくした、NPO法人コミュニティ総合カウンセリング協会が解説している“不登校の7段階がありますのでご紹介します。

【第1段階】不登校開始期
【第2段階】悩み苦しむ時期
【第3段階】エネルギー補充(無為)期
【第4段階】エネルギー再活性期
【第5段階】再活動希望期
【第6段階】リハビリ(不安定活動)期
【第7段階】完全登校社会復帰期

2人の子どもの不登校を経験して、
とてもしっくりきた7つの段階でした。

前述した「4つのステップ」では、
やっぱりちょっと物足りないかなあと思います。

母(YG@_@)
母(YG@_@)

イメージしにくいかなあ…

人それぞれ、段階の進み方に違いがあります。

必ず全員がこの過程を進むわけでもないと思います。どこかの段階をスキップする子もいると思います。

または、ずーっと同じ段階をしばらく続ける子もいるかもしれません。でも、概ね、この過程を進むと考えていていいと思います。

だから

母(YG@_@)
母(YG@_@)

大丈夫です。【回復期】は来るんです!

ゆっくり、じっくり。

気長に待ってあげてください

不登校の7段階 早見表

NPO法人コミュニティ総合カウンセリング協会が解説している早見表をもとに、7つの段階をご紹介します。

それぞれの段階について、順番に解説していきたいと思います。

【第1段階】不登校開始期

膝を抱えて安座.jpg

次女
次女

学校に行かなくっちゃ…

でも、いきたくないなあ…

頭ではわかっているのですが、どうにも心と身体が動かなくて、学校に行くことがつらいと思ってしまう時期です。

身体症状としては、こんな症状が現れます。

*頭痛
*腹痛
*微熱
*ベッドから起き上がれない
*ふらふらめまいがする
*眠れない
*食欲がない
*元気がない
*なんだか疲れている

母(YG@_@)
母(YG@_@)

何か病気が隠れているんじゃないか…

親としては、心配になってしまう症状ばかりですが、不登校の入り口でよくみられる症状です。

登校できたり、欠席したりを繰り返す「登校しぶり」と言われる時期が続いて、なかなか元通りの状態に戻れないと、これらの心身の不調を訴え始めます。

【第2段階】悩み苦しむ時期

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まさに、苦悶するときです。

次女
次女

なんで自分は登校できないのだろう…

子ども自身でさえも原因がわかっていない場合が多いです。

親からは学校に行けないことを責められて、自分でも答えられなくなっててどうしたらいいのかわからずにイライラします。

次女
次女

(怒)・・・・・・

母(YG@_@)
母(YG@_@)

なんで学校に行かないの???

父(夫)
父(夫)

いいからとりあえず

学校に行きなさい!!!

子どもによっては、暴れたり怒鳴ったりして、どうにもならない感情を爆発させる子もいます。

次女
次女

もおおおおおおおおお!

あー、もう、イライラする!!!

ドンドンドン(階段をあがっていく音)

バタン!!!(部屋のドアが閉まる音)

「うわああああああああ」(叫び声)

目の前に見えている「学校に行けていない状況」を責めるのではなくて、

「どうしてそういう状況になったのか」について、

保護者がゆっくりと子どもと向き合って話を聞いてあげられていれば、

もしかしたら、この時期を乗り越えられて、再登校できるのかもしれません

でも、子どもが怒鳴ったりいつもと違う様子を見せると、

ついつい親の方も負けじと怒鳴ったり

小さかった頃のように子どもを叱りつけたり、

怒鳴っていうことを聞かせようしてしまいがちです。

第2段階に入ってからは、怒鳴ってどうにかできる状態ではなくなっている場合が多いのです。

まずは冷静に、何か困っていることがないのかと、ゆっくり話を聞いてあげることが先決です。

もう、取り付く島がないような状態に子どもがなっている場合は、

そっと見守っていることしかできない場合もあるかもしれません。

【第3段階】エネルギー補充(無為)期

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ついにエネルギーが枯渇して、本格的な休息に突入です。

とにかく一日中寝ていて、ベッドから起き上がってきません。

カーテンを閉め切って、部屋を真っ暗な状態にしてこもります。

一日中寝ているので、当然、食事量も減って、どんどん痩てしまう子どももいます。

日光にも当たらないので、顔は青白く、いかにも不健康そうな見た目になってしまいます。

もうこうなってしまったら、親ができることは、腹を据えることだけです。

エネルギーが溜まるのをひたすら待つ。

母(YG@_@)
母(YG@_@)

ゆっくり休ませてあげよう…

それしかできません。

不登校の原因を探ったり、あれこれ想像したりして焦っても、もう事態はそうそう変わりません。

食べられるものを用意してあげて、親としてはどっしりと、腰を据えて、

人生の休息をとり始めた子どもを見守ります。

きっと、いろいろなストレスや困りごとを抱えて、耐えて、とても頑張っていたのです。

どうしていいかわからなくなって、身体がSOSを出したのです。

第3段階のエネルギー補充期が長期化するのか、すぐにエネルギーをチャージできるのか、そこには個人差があります。

1週間でエネルギーが溜まるのか、年単位の休息になるのか…。

でも、自分でSOSを出して自分を守れたことは、

母(YG@_@)
母(YG@_@)

何よりも偉かったよ!

と、褒めてあげたいところです。

【第4段階】エネルギー再活性期

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どれくらいの期間が必要なのかは個々によって違いますが、エネルギーが溜まる時が必ずきます。

すると、子どもは好きなことをやり始めます。

自宅にいて、好きなことをするといえば、

母(YG@_@)
母(YG@_@)

そう、ゲームです!

必然的に、昼夜逆転生活の幕開けとなります。笑

もう、いい意味で、ここまできたら諦めて(開き直って)ください。笑笑

いいんです、昼夜逆転でも、好きなことだけをしていても、

元気で生きてさえいてくれれば!

好きなことだけをしているように見えますが、

子どもなりに一生懸命生きているのです

もしかしたらそれまで高すぎた(期待しすぎていた)人生のハードルを低めに設定し直してあげると、子どもも肩の荷を降ろすことができるかもしれません。

まずは、子どもが動き出したことに感謝です。

【第5段階】再活動希望期

岩の上の猫.jpg

いい意味で親としても諦め(笑)がついて、不登校が気にならない日が増え始めた頃、突然その日は訪れます。

子どもが、こんなことを言い出すのです。

次女
次女

ひまだなぁ…

○○しようかな…

この発言がでてきたら、チャージ量が溜まってきた合図です。

でも、まだまだ、フル活動するには足りません。

まだ、「待て!」の状態です。

下手に期待しすぎず、もう少し、見守ります。

この頃から食欲が戻ってきて、少しずつ食べる量も増えてきます。

食べて、寝て、元気を取り戻す。

この繰り返しで、徐々に心身が回復していきます。

【第6段階】リハビリ(不安定活動)期

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ついに、実際に活動を始める時です。

この頃に、学校の保健室登校適応指導教室の利用、民間のフリースクールを体験してみるなど、

動き出すきっかけを、子どもと一緒に考えてみましょう。

もちろん、完全復活ではないので、休みながら進んでいく感じです。

1歩進んで3歩下がる。

母(YG@_@)
母(YG@_@)

進んでないやんけー!

むしろ下がってるー!

でも、いいのです。

1歩進めれば儲け物、くらいに考えていて丁度いいです。

また通えなくなってもいいんです。

この第6段階も、結構長い子もいれば短い子もいます。

リハビリですから、これも個人差があっていいところです。

【第7段階】完全登校社会復帰期

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そして最後の段階が「完全登校社会復帰期」です。

*安定して登校できる
*社会と関わりを持ちながら生活できる

早見表にはこう書いてありますが、

ちょっとハードルが高すぎるような気もします。

母(YG@_@)
母(YG@_@)

「完全」という文字が眩しすぎる…✨✨

休み休みでいいと思います。

そして、子どもの復帰する先が、「学校」ではなくてもいいのです。

その子、その子が居やすい場所。

学校と家庭以外の第三の居場所を見つけることができたら、

第7段階に入ったと考えてもいいと思います。

あとは、前を向いて、進む!進む!でも、たまに後退。

ぐらいで。

自分を労わりながら、進んでいけたらいいのではないかと思います。

番外編【第7段階】をむかえた長女について

長女の場合は、
第一段階から第五段階までが5ヶ月くらいで、
大学受験に突入ししました。

6ヶ月目にあった大学の共通テストから、
今思えば、だいぶ無理をしながら無理矢理、
第六段階に入り、受験を乗り越え…

最終的には国立受験の2次試験の日に

長女
長女

受けないわ!受かった私立の大学に行く!

と言ってドタキャンして大学受験を強制終了!

晴れて4月から、
自分で選んだ大学に入学と同時に、
第七段階に突入するという経過でした。

なので、8ヶ月ちょっとで、
1〜7段階までを駆け抜けたという感じです。

大学に行ってから、

母(YG@_@)
母(YG@_@)

まだ回復しているのかどうかもわからないし、

突然また、学校に行けなくなってしまうかも…

と、心配もしていたのですが、
今は、完全に吹っ切れて大学生活を楽しんでいます。

一人暮らしもしているので、
学校に行っていないこともあるでしょうが、
まあまあ、もう長女は大丈夫。

親離れ、子離れの完了です!

番外編【第6段階】現在進行形で不登校中の次女について

次女は、今、第六段階のリハビリ期
入ったところでしょうか。

ここまで、1年4ヶ月

母(YG@_@)
母(YG@_@)

長かった〜。でもまだまだ。

不登校の先輩ママたちが、

達観
達観

不登校は、年単位だよ!

と言っていた言葉を、身にしみて体感しています。

第7段階に入るまでには、
まだまだ時間がかかると思います。

次女の中学校では、3種類の登校から自分の状態にあった登校の仕方を選べます。

・通常登校
・特別指導教室での登校 ※登下校時間は自由。勉強の科目も自由。
・タッチ登校 ※まずは登校することから始める。

今は、夕方に教務室の担任の先生のところへ行ってプリントをもらってくるという

タッチ登校を続けています。

まだ一人では学校に行けないので、私が車で送迎しています。

1年以上も行っていなかった学校に入れただけでも、相当な勇気がいることだったと思います。

一回だけ、特別指導教室での登校にチャレンジしてみましたが、

5分で退散してきました。

ゆっくり、ゆっくりでいいと思うのです。
一緒に進んでいきたいと思っています。

笑顔を忘れずに。

生きることは楽しいことだと伝え続けたいと思います。

まとめ

不登校は、暗くて、社会から隔離・遮断されたようで、ともすれば隠れたくなるような非常事態だと思われがちです。

でも、今は多様性の時代

学校に行かないことを選択してもいい時代です。

勉強以外にも学ぶことはたくさんあります。

お金のこととか、AIの技術とか、学校で教えてくれないことが世の中には本当にたくさんあります。

学校に行けない(行かない)時間ができたとしても、学校では教えてくれないことを学ぶ時間ができたと考えれば、不登校も悪いことばかりではないと思えてきませんか。

それでは、また。

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