通信制高校のテストを前にして、
「ノー勉のまま行っても大丈夫かな…」
「0点だったら留年するの?」
と不安になる人は多いものです。
結論から言えば、ノー勉でテストを受けても“即アウト”ではありません。
しかし、まったく勉強しない状態で受け続けると、単位を落としやすくなり、進級が難しくなる可能性があります。
この記事では、
- ノー勉でテストを受けたらどうなるのか
- 0点のときの学校の対応
- 勉強が苦手でもできる「最小限の勉強法」
- 進級しやすい学校の選び方
まで、わかりやすく解説します。
通信制高校のテストはノー勉でも大丈夫?

● ノー勉でも即「留年」にはならない
通信制高校は、全日制とは違って テストだけで成績が決まるわけではありません。
評価のしくみは次の通りです。
┌─────────────────────┐
│ 通信制高校の評価 │
│ ① レポート提出(必須) │
│ ② スクーリング出席(必須) │
│ ③ テスト(単位認定) │
│ → この 3つの総合評価で単位が決まる │
└─────────────────────┘
つまり、テストが0点でも レポートとスクーリングが完了していれば救済される場合もある ということです。
● 基準は学校ごとに違う
通信制高校は、学校ごとに「単位認定の基準」が異なります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| レポート | 全部提出が必須 |
| スクーリング | 出席が必須 |
| テスト | 〇点以上で合格。学校により異なる |
テストで良い点が取れなくても、
- レポートの合格
- スクーリングの出席
を満たしていれば「単位を落とさない」ケースもあります。
通信制高校でテストが0点だったらどうなる?

● 0点=即留年ではない理由
通信制高校の多くには 追試(再テスト)制度 があります。
- テストを落とす
↓ - 追試を受ける
↓ - 合格すれば単位取得可能
という流れが一般的です。
レポートがしっかり提出されていれば、追試だけで合格ラインに届くこともあります。
● 再テストの流れ
学校によって少し違いますが、一般的には次の通りです。
① 不合格通知を受け取る
② 追試の日程を決める
③ 校舎で受け直す
④ 合格すれば単位取得
再テストは難易度が下げられていることも多く、
「本テストより簡単だった」という声もあります。
ノー勉でテストを受けることをおすすめしない理由

● レポートとテストの内容は“つながっている”
通信制高校のテストは、レポートで学んだ内容がそのまま出題されます。
ノー勉でテストを受け続けると…
- レポートを書く
- テストで落ちる
- 追試も厳しい
という悪循環が起こりやすくなります。
● 放置すると単位が積み重なり、進級が難しくなる
単位は「積み上げ式」なので、
- 1科目だけならフォロー可能
- 2科目、3科目と落とすと厳しい
という状況になります。
● ノー勉はメンタル的にも負担が大きい
「わからない…」「嫌だ…」という状態が続くと、
学校がますますしんどく感じるようになります。
通信制高校でできる、簡単な勉強方法 5選

「勉強が苦手」「やり方がわからない」という人向けに、
これだけやれば大丈夫という最小限の勉強方法を紹介します。

諦めずに、できそうなものからチャレンジしてみてください!
① 過去問を見るだけで効果大
通信制のテストは 基本問題が中心。
過去問を見ておくだけで、
「どこが出やすいか」「何を覚えるべきか」が一気に見えてきます。
② レポートを“読み返すだけ”でもOK
レポートはテスト範囲そのもの。
・太字部分
・赤字部分
・まとめページ
これらを見返せば、ノー勉よりは確実に得点できます。
③ YouTubeの解説動画を使う
数学、歴史、英語などは
「中学の基礎を復習するだけで解ける問題」も多いです。
スマホで見られるので、勉強のハードルが下がります。
④ 先生に「最低限どこやればいいですか?」と聞く
通信制高校の先生は、勉強が苦手な生徒に慣れています。
聞けばポイントを教えてくれる学校も多いです。

いろいろ自分でやるより、先生に直接聞いたほうが話が早いかもしれません。
通信制高校の先生はとにかく優しい!思い切って聞いてみましょう。
⑤ スクーリングで友だちに教えてもらう
対面スクーリングのある学校なら、
同級生のノートを見せてもらったり、教えてもらうのも有効です。
仲良くなるきっかけになるかもしれません。
通信制高校は“勉強サポート”が学校ごとに違う

勉強が苦手な人ほど、学校選びが重要です。
● 通学型はサポートが厚い
通学型は、以下のようなメリットがあります。
- 毎日または、週2〜3日など無理なく通える
- 先生が近くにいる
- わからないところをすぐ聞ける
● オンライン型は自学力が必要
- 自宅で勉強できる
- 通学の負担がない
一方で、勉強習慣がないと苦しくなるケースも。
自分で学習スケジュールを管理できる人はオンライン型のメリットが活かせます。
資料請求をして比較するのがおすすめ
通信制高校は学校によって
- テストの難易度
- レポートの量
- スクーリング日数
- サポートの手厚さ
などが全く違います。
資料を見るだけでも
「勉強しやすい学校」「自分に合う学校」がイメージしやすくなります。
資料請求は無料なので、
通信制高校を検討しているなら、まずパンフレットを取り寄せることをおすすめします。
公立高校より、とても自由な雰囲気を感じるられると思います。
まとめ

ノー勉は可能ですが、おすすめしません。
まずは少しでもいいので、できることから始めましょう。
- 通信制高校のテストは、ノー勉でも即留年ではない
- 0点でもレポートとスクーリングでカバーできる
- 追試があるので救済は多い
- ただし、ノー勉が続くと単位取得が難しくなる
- 最小限の勉強方法でも有効
- 勉強が苦手な人ほど、サポートの手厚い学校を選ぶことが大事
通信制高校は「ゆっくり」「自分のペース」で進められる学校です。
無理せず、できるところから始めていけば大丈夫。
不安なときはいつでも、周りの人や学校の先生に相談してくださいね。
言葉には出さないけれども、勉強が進まなくて困っている友達は意外と多いかもしれません。
「ノー勉なんだけど、なんかいい方法ないかなあ?」
と話しかけるきっかけにすれば、困り事で得られるものもあるかもしれません。

